というわけで「ルパン・エチュード」12話

やっと最新情報まで来ました(^^;)
【ルパン・エチュード】12話です。
お話の方もだいぶ佳境に入っております。
そして「カリオストロ伯爵夫人」中最大の修羅場です。
ジョジーヌと決別したルパンは、宿でのたうち回るわけですが、
原作だと自転車をめちゃくちゃに走らせてへとへとになったところで、宿のボーイに邪魔をしないよう念を押し、部屋の鍵を二重にかけ、さらに鍵は窓から捨てるという念の入れようで24時間以上寝倒します。ルパン、ふて寝するにもパワフルです(笑)
そのくせ目を覚まして落ち着くと、ジョジーヌの所に戻りたく戻りたくてという、禁断症状にさいなまれる有様は、恐ろしくリアルです。
ハーレクインロマンスのコミカライズ関係でロマンス小説なども読んでますので、「こんな関係続けちゃだめだ」といいつつずるずるひきずるというような展開はよく見かけるのですが、真に迫った描写のたたみかけで、はじめて「なるほど、これはつらそうだ」と納得しました。
そしてこれだけ七転八倒しても、ちゃんと宝探しに戻ってくるのがむしろすごいw
今回のメイン舞台タンカルヴィルの灯台、灯台というと海のイメージですが、タンカルヴィルはセーヌ川の流域です。セーヌ川、ルアーブル港からパリまで重要な水運ルートとして大小の船が往来するため、海の灯台同様、難所、要所には灯台が建てられているようです。
そして特徴的なのは、断崖絶壁城に建てられているためか、灯台と言ってすぐイメージするタワー型でなく、どちらかというと小さな教会のような形状です。
タンカルヴィルの灯台画像、「カリオストロ伯爵夫人」の舞台として紹介しているフランスのサイトも見つけたのですが、古い絵葉書で見ますと、どうも作品当時に有った灯台は取り壊されているようなのです。
現在ある灯台はタンカルヴィル橋の脇にありますが、元々の灯台、タンカルヴィル橋建設のために壊されたのかな?と言う印象です。
当時の灯台は、断崖の上に写ってる写真の絵葉書があったんですが、なにしろ超遠景なので豆粒のようにしか見えません。
比較的状態の良い画像からサン・サンソン・ド・ラ・ロックの古い灯台と似た形のようだと判断して描きました。
前回のデュクレールの洞窟と同じく、タンカルヴィルの灯台周辺描写も大変写実的なようです。
今回エリクの出番は回想のみですが、回想と言いつつコピーではありません。
何しろ、ボーマニャン、ジョジーヌ、クラリスが鉢合わせで、ルパンは首に縄がついた(物理)状態。
ド修羅場展開でストレス値最高で、逃げ場というか救いというか潤いが欲しかったのです…!
おかげで場違いにさわやかな回想エリクとなりましたが、まあ回想しているのはルパンくんなので
彼の思い出補正と言うことで…!
首に縄と言えば、原作で、縄が引っ張られた状態になると「結び目が吊り上がる」とあったので、いわゆる絞首刑的な結び目では描きませんでした。
絞首刑のあれだと「結び目が締まる」のであって吊り上がりはしないかな、と。
なので「自在結び」にしました。これなら結び目そのものは締まりません。
ちゃんと紐を結んで作画の参考にしたんですが、手は縛られてるわ、足首は縛られてるわ、さらに首に縄となると、なかなか絵面的にサマにならなくて苦労しました。(^^;)
次回もまだストラップ付いたままスタートしますが、いよいよ次回は宝の在処の謎解き回です。
ルパンのストラップは外れるのか?ルパンは宝に一番乗りできるのか?ここのパートも描きたい構図があるんだけど入るのか?エリクの出番は?
乞うご期待!待て次号!…と言いたいところですが、プリンセスGOLD掲載、1回お休みで、次は3月発売号となります(^^;)
コミックスは2月15日発売です。どちらも少しお待たせしますが、どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
| 未分類 | 01:11 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑